新型ジムニーは、そのレトロで無骨なデザインや優れたオフロード性能から、多くの方に支持されています。しかし一方で、「新型ジムニー 燃費悪すぎ」と検索する方が多いのも事実です。カタログ燃費と実燃費の違いが気になったり、通勤や街乗りでの燃費に不安を感じたりしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際のところ、新型ジムニーの実燃費は走行環境や運転方法によって大きく変動します。特に、信号待ちや渋滞の多い街乗りでは燃費が悪化しやすく、想定していたよりもガソリン代がかかると感じる方も少なくありません。そのため、購入後に「燃費が悪くて後悔した」という声が聞かれることもあります。
また、旧型モデルと比較すると、新型ジムニーは燃費性能が向上しているものの、大幅な改善には至っていません。それでも、燃費を良くする方法や、燃費向上に役立つグッズやパーツを活用することで、燃費の悪さを多少なりとも改善することは可能です。
本記事では、新型ジムニーの燃費に関する実際の評価や、通勤や街乗りでの燃費の実態、旧型モデルとの違い、燃費を向上させるための方法やおすすめのパーツについて詳しく解説します。新型ジムニーの燃費が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください!
- 新型ジムニーの実燃費がカタログ値より低くなる理由
- 通勤や街乗りで燃費が悪化しやすい原因
- 旧型ジムニーと比較した際の燃費の改善点と変化
- 燃費を良くする方法や燃費向上グッズの効果


新型ジムニーは燃費悪すぎ?実際の評価は?
- 新型ジムニーの実燃費はどれくらい?
- 通勤や街乗りでの燃費は悪い?
- 旧型ジムニーと燃費を比較すると?
- 燃費ランキングでの新型ジムニーの位置
- 満タンで走れる距離は何キロ?
新型ジムニーの実燃費はどれくらい?

新型ジムニーの燃費性能はカタログ値で約13~16km/Lとされていますが、実際の走行環境ではそれよりも低くなることが一般的です。実燃費は運転の仕方や走行条件によって大きく変わりますが、多くのオーナーの報告によると、平均して10~14km/L程度となることが多いようです。
特に、市街地走行では頻繁な信号待ちや低速走行が多く、燃費が悪化しやすくなります。一方で、高速道路を一定速度で巡航する場合は燃費が改善され、14km/L前後まで伸びることもあります。ただし、ジムニーは軽自動車でありながらも重量が1トンを超えているため、坂道や加減速が多い場面では燃費がさらに悪化する傾向があります。
また、四輪駆動(4WD)システムを常時搭載しているため、一般的な2WD車と比べても燃費が不利になりやすいのも事実です。燃費を少しでも向上させたい場合は、急発進や急加速を控え、一定のスピードを維持することが重要になります。
通勤や街乗りでの燃費は悪い?

通勤や街乗りでの燃費は、新型ジムニーにとって厳しい条件になることが多いです。その理由の一つとして、ジムニーの設計がオフロード走行を重視している点が挙げられます。
ジムニーはボディがスクエア形状で空気抵抗が大きく、重量も重いため、ストップ&ゴーの多い市街地では燃費が悪化しやすくなります。実際、街乗りでの燃費は8~12km/L程度に落ち込むこともあり、特に渋滞が多い地域ではさらに悪化する可能性があります。
また、ジムニーは低速トルクを重視したエンジン特性を持っており、一般的な乗用車と比べると回転数が高めになりやすいです。そのため、信号待ちの多い通勤路や短距離の移動が中心の場合、燃費の面でデメリットを感じることがあるでしょう。
もし通勤や街乗りでの燃費を改善したい場合は、エコ運転を意識することが重要です。例えば、アイドリングストップを活用する、不要な荷物を降ろして軽量化する、タイヤの空気圧を適切に保つなどの工夫が有効です。
旧型ジムニーと燃費を比較すると?

https://www.suzuki.co.jp/car/jimny/special/history/jb23.html
旧型ジムニー(3代目・JB23型)と新型ジムニー(4代目・JB64型)の燃費を比較すると、どちらも決して燃費が良いとは言えませんが、新型のほうが若干向上している傾向があります。
3代目ジムニー(JB23型)は、1998年から2018年まで販売されました。そのカタログ燃費は【10・15モード】でATモデルが約14.8km/L、MTモデルが約16.4km/Lとされていますが、実燃費は8~13km/L程度が一般的でした。一方、4代目ジムニー(JB64型)は2018年に登場し、カタログ燃費は【WLTCモード】でATモデルが14.3km/L、MTモデルが16.6km/Lとされています。実燃費は10~14km/L程度となるため、条件が同じであれば、新型のほうが1~2km/Lほど燃費が良いと考えられます。
燃費向上の要因として、新型ジムニーではエンジンの燃焼効率が向上したことが挙げられます。4代目では専用チューニングされたR06A型ターボエンジンを搭載しており、より効率的な燃焼が可能となっています。また、トランスミッションの改良やエアロダイナミクスの見直しによる空気抵抗の減少も影響していると考えられます。ただし、ボディ剛性の向上や安全装備の追加により、車両重量は1,040~1,050kgと増加しているため、燃費の伸び幅はそれほど大きくありません。
また、燃費の感じ方は運転環境によっても変わります。特に、旧型ジムニー(3代目)はターボエンジンを採用しており、高速走行や坂道ではパワーが出やすく、負担が少なくなるため、燃費の落ち込みが比較的少ないと感じることもあります。一方で、新型ジムニー(4代目)はエンジン特性がより低回転域向けのトルク重視に調整されているため、市街地ではスムーズに走れるものの、アクセルを踏み込む機会が多いと燃費が悪化しやすくなる傾向があります。
総合的に見ると、新型ジムニー(4代目)のほうが燃費性能はやや優れていますが、劇的な改善は見られません。そのため、燃費を最優先にするならジムニー自体があまり向いていない車種とも言えます。
モデル | 販売期間 | カタログ燃費(AT) | カタログ燃費(MT) | 実燃費 | エンジン |
---|---|---|---|---|---|
3代目 JB23型 | 1998年~2018年 | 14.8km/L(10・15モード) | 16.4km/L(10・15モード) | 8~13km/L | K6A型ターボエンジン |
4代目 JB64型 | 2018年~現在 | 14.3km/L(WLTCモード) | 16.6km/L(WLTCモード) | 10~14km/L | R06A型ターボエンジン |
燃費ランキングでの新型ジムニーの位置

新型ジムニー(JB64型)は、その独特なデザインと高いオフロード性能で多くのファンを魅了していますが、燃費性能に関しては軽自動車全体のランキングで上位に位置しているとは言えません。近年の軽自動車は、ハイブリッドシステムやアイドリングストップ機能の導入により、燃費性能が大幅に向上しています。例えば、スズキの「アルト」やダイハツの「ミライース」といったモデルは、カタログ燃費で25km/L以上を記録し、実際の走行でも20km/Lを超えることが一般的です。
一方、新型ジムニー(JB64型)のカタログ燃費は、AT車で14.3km/L、MT車で16.6km/L(WLTCモード)とされています。実際の走行では、これらの数値よりも低くなることが多く、特に市街地走行が多い場合、燃費が10km/Lを下回るケースも報告されています。このように、燃費性能だけを基準にした場合、新型ジムニーは軽自動車の中で下位に位置すると言えます。
さらに、ジムニーの派生モデルであるジムニーシエラやジムニーノマド(5ドアモデル)も、燃費性能において大きな改善は見られません。ジムニーシエラは1.5Lエンジンを搭載し、カタログ燃費はMT車で15.4km/L、AT車で14.3km/L(WLTCモード)とされています。また、ジムニーノマドは5ドア化に伴い車両重量が増加したため、MT車で14.9km/L、AT車で13.6km/L(WLTCモード)と、シエラよりも若干燃費性能が低下しています。
このように、新型ジムニーは一般的な軽自動車やSUVと比較すると、燃費ランキングでは下位に位置するものの、そもそものコンセプトが異なることを考慮する必要があります。ジムニーは本格的なオフロード性能を備えた特殊な車両であり、燃費を犠牲にしてでも悪路走破性を重視する設計となっています。そのため、ランキングの順位だけを見て燃費が悪いと判断するのではなく、自分の用途に適しているかどうかをしっかり考えた上で選ぶことが重要です。
車種 | WLTCモード燃費(km/L) | 実燃費(km/L) |
---|---|---|
ダイハツ タフト | 24.1~25.7 | 19~23 |
スズキ ハスラー | 22.6~25.0 | 18~22 |
三菱 デリカミニ | 17.5~20.9 | 14~18 |
スズキ ジムニー(JB64) | AT:14.3 / MT:16.6 | 10~14 |
スズキ ジムニーシエラ(JB74) | AT:13.6 / MT:15.0 | 9~13 |
スズキ ジムニーノマド | AT:13.6 / MT:14.9 | ※未発表 |
満タンで走れる距離は何キロ?

新型ジムニー(JB64型)の燃料タンク容量は約40Lです。このタンク容量を基に、満タン時に走行できる距離を計算すると、燃費によっておおよその走行距離がわかります。
例えば、実燃費が10km/Lの場合、単純計算で40L × 10km/L = 400km走行可能です。実燃費が14km/L程度であれば、40L × 14km/L = 560kmほど走ることができる計算になります。
しかし、実際には走行条件によってこの距離は大きく変動します。たとえば、街乗り中心の走行では燃費が10km/Lを下回ることもあり、350km程度で給油が必要になることもあります。一方、高速道路を一定速度で巡航すれば、500km以上走れる可能性もあります。
また、オフロード走行を多く含む場合は、エンジンの回転数が高くなり、燃費が8km/L以下に落ち込むこともあるため、満タンでも320km程度しか走れないケースも考えられます。特に、ジムニーは悪路走破を目的とするユーザーも多いため、オフロードを走る場合は燃料消費が早まることを考慮しておく必要があります。
さらに、給油ランプが点灯するタイミングも考慮すると、タンクのすべての燃料を使い切るわけではありません。給油ランプが点灯するのは残量約5~7L程度のタイミングであるため、安全に走行するためには、実際の走行距離よりも少し短めに見積もるのが賢明です。
結論として、満タンでの走行距離はおおよそ350km~550kmの間で変動すると考えられます。長距離ドライブやアウトドアでの使用を考えている場合は、余裕を持って給油をすることをおすすめします。
新型ジムニーが燃費悪すぎと言われる理由と改善策
- 燃費が悪いと後悔する人の声
- 燃費を良くする方法とは?
- 燃費向上グッズやパーツの効果は?
- 街乗りや長距離で燃費を改善するコツ
- 結論: 新型ジムニーの燃費は本当に悪いのか?
燃費が悪いと後悔する人の声
youtubeの新型ジムニーの動画て必ず
— さこたろう🎃 (@kiaras7) February 14, 2025
燃費悪い
走行中は騒音で会話が出来ない
ハンドル制御出来ない程の振動が発生する
(前席も)男性が乗れないくらい狭い
すぐ売った とか紹介されてるけど、
わしら4年乗ってて
燃費悪い以外は至って普通の車で
そんなんなったこと無いけどなぁ
動画は盛りすぎ🙄 https://t.co/RLRH14U4S3
新型ジムニーを購入した人の中には、「燃費が悪い」と感じて後悔しているケースも少なくありません。特に、街乗りや通勤目的でジムニーを選んだ人の中には、実際に乗ってみて燃費の悪さに驚く人も多いようです。
実際に後悔している人の声として、以下のような意見が挙げられます。
- 「カタログ燃費は14km/L以上と書かれていたのに、実際は10km/Lもいかないことが多い。思った以上にガソリン代がかかる」
- 「通勤で毎日使っているが、月に2~3回給油しないといけないので予想以上に出費が増えた」
- 「ハスラーやタフトと迷ってジムニーを選んだが、燃費を考えると街乗りメインなら他の車を選べばよかったかも」
ジムニーはオフロード性能を重視しているため、燃費よりも走破性を求める人に向いています。しかし、普段使いがメインで、高燃費の車を期待している人にとっては、維持費の高さがネックになることが多いです。
また、高速道路の燃費が意外と伸びない点も不満として挙げられています。通常の乗用車であれば、高速道路では燃費が向上することが多いですが、ジムニーの場合はギア比の関係でエンジン回転数が高くなりやすく、燃費が伸びにくいという特徴があります。
一方で、「燃費は悪いがそれを承知で購入したので満足している」という声も少なくありません。
- 「もともとジムニーは燃費を求める車じゃない。悪路や雪道での走破性を考えれば、この燃費でも納得」
- 「燃費が悪いのは覚悟していたので、アウトドアや山道走行を楽しんでいる。燃費よりも楽しさが上回る」
- 「燃費は悪いけど、見た目も乗り味も気に入っているので後悔はない」
つまり、ジムニーを選ぶ目的によって、燃費の悪さをどう捉えるかが変わるということです。燃費の良さを重視するなら他の軽SUVを選ぶほうが良いですが、ジムニーならではの魅力や走行性能に価値を感じるなら、燃費の悪さを許容できる人も多いようです。
燃費を良くする方法とは?

ジムニーの燃費を改善するためには、運転方法の見直しや車両のメンテナンスが欠かせません。特にジムニーは、オフロード性能を重視した設計になっているため、一般的な軽自動車と同じ感覚で運転すると燃費が悪化しやすくなります。そこで、燃費を良くするための具体的な方法を紹介します。
まず、アクセルの踏み方を工夫することが重要です。ジムニーはローギアードな設定のため、強く踏み込むとエンジン回転数が一気に上がり、燃費が大きく悪化します。発進時はできるだけ穏やかにアクセルを踏み、速度が乗ったら一定のスピードを維持することを意識しましょう。特にMT車の場合は、エンジン回転数を上げすぎず、適切なギアチェンジを行うことで燃費を改善できます。
また、無駄なアイドリングを減らすことも効果的です。信号待ちや駐車時に長時間エンジンをかけっぱなしにしていると、燃料を消費してしまいます。アイドリングストップ機能がないジムニーでも、こまめにエンジンを切ることで燃費の向上につながります。
さらに、タイヤの空気圧を適正に保つことも重要です。空気圧が低いとタイヤの転がり抵抗が増し、余計なエネルギーを使うことになります。定期的に空気圧をチェックし、メーカー指定の値を維持することで、燃費を少しでも向上させることができます。
加えて、余分な荷物を減らすことも燃費改善には有効です。ジムニーはボディが重いため、さらに荷物を積みすぎると燃費が悪化しやすくなります。不要な荷物はできるだけ下ろし、必要最小限の荷物だけを積むようにしましょう。
これらの方法を実践することで、ジムニーの燃費を少しでも改善することが可能です。大幅な向上は難しいかもしれませんが、日々の運転を意識するだけでも燃費の差は生まれるため、ぜひ試してみてください。
燃費向上グッズやパーツの効果は?

ジムニーの燃費向上を目的としたグッズやパーツは数多く販売されています。しかし、それらが本当に効果があるのか疑問に思う人も多いでしょう。結論から言うと、一定の効果が期待できるものもありますが、過度な期待を持つのは禁物です。
まず、燃費向上グッズの代表例として挙げられるのが「燃料添加剤」です。これはガソリンに混ぜて使用し、エンジン内部の汚れを落とすことで燃焼効率を高めることを目的としています。特に長期間使用しているジムニーでは、エンジン内部にカーボンやスラッジが蓄積していることが多く、それが燃費悪化の一因となります。そのため、定期的に燃料添加剤を使用することで、エンジンの本来の性能を取り戻し、燃費が改善する可能性があります。
次に、「低フリクションオイル」も燃費向上に寄与するパーツの一つです。エンジンオイルの粘度が適切でないと、内部抵抗が大きくなり、燃費が悪化します。純正指定のオイルを使用しつつ、摩擦抵抗を減らす成分が含まれているオイルを選ぶことで、若干の燃費改善が見込めます。ただし、ジムニーは悪路走行を想定した車両のため、粘度の低いオイルを使用するとエンジン保護性能が低下するリスクもあります。オイル選びには慎重になりましょう。
また、「エアフィルターの交換」も燃費改善に役立ちます。エアフィルターが汚れていると、エンジンに送られる空気量が減り、燃料の燃焼効率が落ちます。その結果、エンジンが無駄に燃料を消費することになり、燃費が悪化します。定期的な交換や洗浄を行うことで、燃費の悪化を防ぐことができます。
一方で、「燃費向上を謳う電子デバイス」や「磁気系燃費向上グッズ」などは、科学的な根拠が乏しく、期待したほどの効果が得られないことが多いです。そのため、購入する前に口コミや専門家の評価を確認することをおすすめします。
燃費向上グッズやパーツを導入する際は、過度な期待をせず、基本的なメンテナンスと組み合わせて使うことで、より効果を実感できるでしょう。
街乗りや長距離で燃費を改善するコツ

ジムニーは街乗りと長距離走行で燃費の差が大きく出やすい車種です。特に街乗りでは信号や渋滞が多いため、燃費が悪化しやすくなります。一方で、高速道路や一定速度での巡航が多い長距離走行では、燃費を改善できるチャンスがあります。ここでは、それぞれのシーンに適した燃費改善のコツを紹介します。
まず、街乗りでの燃費を改善するには、「急発進・急加速を避ける」ことが最も重要です。ジムニーはローギアードな設定のため、アクセルを強く踏むとエンジン回転数がすぐに上がり、燃費が大幅に悪化します。スムーズな発進を心がけ、一定の速度を維持することで、無駄な燃料消費を防ぐことができます。
また、「エンジンブレーキを積極的に使う」ことも有効です。信号が赤になりそうなときは、アクセルを早めに離し、エンジンブレーキを活用して減速することで、燃料カットが働き、燃費が向上します。AT車でもマニュアルモードがある場合は、低いギアに入れることでエンジンブレーキを活かしやすくなります。
次に、長距離走行時の燃費改善のポイントとして、「一定速度での巡航」が挙げられます。高速道路では速度を一定に保ち、不要な加減速を避けることで、燃費が安定します。特にジムニーは空気抵抗が大きいため、速度を出しすぎると燃費が悪化しやすくなります。一般的には時速80~100kmの範囲で走るのが燃費の面で最適とされています。
さらに、「適切なギア選択」も燃費向上につながります。MT車の場合は、できるだけ高いギアを使い、低回転で走ることで燃費を抑えることが可能です。AT車でも、オーバードライブを活用することでエンジン回転数を抑えられるため、燃費改善が期待できます。
このように、街乗りと長距離走行では、それぞれ異なる燃費改善のコツがあります。運転の工夫次第で燃費を伸ばせるため、日々の走行で意識してみると良いでしょう。
結論: 新型ジムニーの燃費は本当に悪いのか?
新型ジムニー(JB64型)の燃費は、一般的な軽自動車と比較すると「悪い」と言わざるを得ません。しかし、車の設計や使用用途を考慮すると、必ずしもネガティブに捉えるべきではない面もあります。
まず、数値だけを見ると、新型ジムニーのカタログ燃費はWLTCモードでAT車が14.3km/L、MT車が16.6km/Lとされています。実際の走行では10~14km/L程度が一般的であり、特に街乗りでは10km/Lを下回ることも珍しくありません。一方、近年の軽自動車はハイブリッド技術や低燃費設計が進み、20~25km/Lを超える車種も多く存在します。そのため、燃費だけを基準にすると、ジムニーは確かに「燃費が悪い」部類に入ります。
しかし、ジムニーは一般的な軽自動車とは異なり、本格的なオフロード性能を重視した設計になっています。ラダーフレーム構造、大径タイヤ、四輪駆動システムといった特徴は、悪路走破性を高めるために不可欠ですが、その分車重が増え、空気抵抗や転がり抵抗も大きくなります。これらの要因が燃費に影響を与えるため、通常の乗用車と同じ基準で評価するのは適切ではありません。
また、ジムニーのライバル車とされるクロスオーバーSUV(スズキ ハスラーやダイハツ タフトなど)と比較すると、燃費では大きく劣ります。例えば、ハスラーはWLTCモードで22.6~25.0km/L、タフトは24.1~25.7km/Lとなっており、ジムニーとは明確な差があります。ただし、これらの車はフルタイム4WDではなく、悪路性能もジムニーには及びません。そのため、「ジムニーにしかできないこと」を求める人にとっては、燃費の悪さよりも走破性や耐久性の方が重要になるでしょう。
結論として、新型ジムニーの燃費は決して良いとは言えませんが、その理由は明確であり、設計上の特性によるものです。一般的な軽自動車のような燃費を期待する人には不向きですが、アウトドアや悪路走行を重視する人にとっては、燃費を犠牲にする価値がある車と言えます。燃費が気になる場合は、運転方法やメンテナンスを工夫することで、ある程度の改善も可能です。最終的には、何を重視するかによって評価が分かれる車種だと言えるでしょう。
新型ジムニーは燃費悪すぎ?その理由と実態
- 新型ジムニーの実燃費は10~14km/L程度で、軽自動車の中では低い
- 市街地走行では燃費が悪化しやすく、8~12km/Lになることもある
- 高速道路では一定速度を維持すれば14km/L前後まで伸びることがある
- 旧型ジムニー(JB23型)と比較すると、新型(JB64型)は燃費がやや向上
- 燃費が悪い主な理由は、重量増加とラダーフレーム構造によるもの
- 4WDシステムを搭載しているため、2WD車よりも燃費が不利
- 街乗り中心の使い方では燃費の悪さが目立ち、通勤には向かない
- 満タン時の走行距離は350~550km程度で、走行環境によって大きく変動
- 燃費の悪さを理由に後悔するオーナーも一定数存在
- アクセルワークやタイヤ空気圧の管理で燃費を向上させることが可能
- 燃費向上グッズには効果があるものとないものがあるため慎重に選ぶべき
- 高速道路では一定速度を保ち、急加速を避けることで燃費を改善できる
- 燃費重視ならハスラーやタフトのような軽SUVの方が適している
- ジムニーは燃費よりもオフロード性能を重視した設計になっている
- 燃費の悪さを許容できるなら、それ以上の魅力を持つ車である