ヤリスクロスのリセールバリューは良い?悪い?高く売れるグレードや色も解説

車を購入する際、「将来的にどれくらいの価格で売れるのか」を気にする方は少なくありません。中でも「ヤリスクロス リセール」と検索しているあなたは、おそらく愛車の価値をできるだけ高く保ちたいと考えているのではないでしょうか。ヤリスクロスはトヨタが展開する人気のコンパクトSUVであり、リセールバリューの高さでも注目されています。

本記事では、ヤリスクロスのリセール価値がなぜ高いのか、どのような条件で価格が下がるのかなどを詳しく解説していきます。購入前に知っておきたいポイントから、売却時に後悔しないためのコツまで、幅広く網羅していますので、ヤリスクロスのリセールに関心のある方はぜひ参考にしてください!

この記事で分かること
  • ヤリスクロスのリセール率が高い理由
  • グレードやボディカラーがリセールに与える影響
  • リセールが悪くなる条件とその対策
  • 高く売れる時期や売却先の選び方
目次

ヤリスクロスのリセールが高い理由とは

POINT
  • リセール率と三年落ちの買取価格
  • グレードごとのリセールの違い
  • リセールが悪くなる条件とは
  • 人気色で変わるリセールバリュー
  • 輸出仕様がリセールに強い理由

リセール率と三年落ちの買取価格

https://toyota.jp/yariscross/

車を購入する際、将来的に売却することを考えるなら「リセール率」を把握しておくことが非常に重要です。リセール率とは、新車価格に対して、どれくらいの価格で中古市場に再販できるかを示す割合のことです。つまり、リセール率が高ければ高いほど、売却時に多くの金額を回収できるということになります。

ヤリスクロスの場合、三年落ちであっても高いリセール率を保っていることで知られています。具体的には、人気の「Z」グレードでは約80%前後「ハイブリッドZ」では最大で約88%に達する例も確認されています。一般的に国産車のリセール率は三年後で50~60%程度と言われていますが、ヤリスクロスはそれを大きく上回っており、これは非常に優秀な水準です。

ただし、注意点もあります。三年経過した車両であっても、走行距離が多かったり、内外装に目立つキズや修復歴があったりすると査定価格は下がります。また、モデルチェンジのタイミングや同クラスの新型車が発売されると、需要が下がる可能性もあるため、売却の時期によっても金額は左右されます。

ヤリスクロスの三年落ちの買取価格は、市場動向や車両状態によって差はあるものの、ガソリンモデルでも180万円台を維持することが多く、ハイブリッドモデルでは200万円を超えるケースもあります。こうした実績から見ても、ヤリスクロスはリセール重視で選びたい方にとって有力な選択肢のひとつと言えるでしょう。

グレードごとのリセールの違い

https://toyota.jp/yariscross/grade/

ヤリスクロスは複数のグレードが用意されており、どのグレードを選ぶかによってリセール価値が大きく変わります。特に注目すべきなのは「Z」および「ハイブリッドZ」グレードです。この2つは、装備の充実度や見た目の高級感、そして市場での人気が高いため、中古車市場でも高評価を受けやすくなっています。

一方で、下位グレードである「X」や「G」も決して悪い選択ではありませんが、リセールの面では「Z」よりやや劣る傾向があります。これは、上級グレードに比べて快適装備や安全機能が制限されていることが理由として挙げられます。また、中古車を探しているユーザーは「どうせ買うなら上位グレード」という心理が働くため、再販時の需要に差が出やすいのです。

なお、4WDモデルに関しては注意が必要です。海外市場では輸出向けとして4WDの需要が高い一方で、国内では都市部を中心に2WDの人気が根強く、必ずしも4WDがリセールで有利になるとは限りません。地域によっては4WD車の方が値が付きやすい場合もありますが、一般的には2WDの方が安定した価格で取引される傾向があります。

このように、グレード選びはリセールを考える上で非常に重要な要素です。予算に余裕があるなら、より装備の充実したグレードを選ぶことで、将来的な価値の目減りを抑えることができるでしょう。

リセールが悪くなる条件とは

リセールが悪くなる条件とは

いくら人気のある車種であっても、いくつかの条件が重なるとリセールが悪くなってしまうことがあります。ヤリスクロスも例外ではなく、リセールを意識するのであれば注意しておくべきポイントがいくつか存在します。

まず挙げられるのが「不人気カラー」の選択です。中古車市場では白や黒といった定番カラーの需要が高く、それ以外のカラーは査定で不利になる傾向があります。例えば、ブルーや濃いグリーンなどは好みによって評価が分かれやすく、リセール価格も下がる可能性があります。

次に「過走行車」や「多走行歴のある車」も注意が必要です。年間の平均走行距離は1万キロ程度とされていますが、三年で5万キロ以上走っているような車は、いくら外装が綺麗でもリセールにはマイナスの影響が出ます。また、車検を通した直後のタイミングでも、売却時の査定額が変わる場合があります。これは、購入者が車検の残り期間を重視するためです。

加えて、「事故歴」や「修復歴」がある車両も大幅な減額対象となります。見た目に問題がなくても、車両の構造部分に修理が入っていると、安全性や性能に不安を持たれるためです。そのため、売却を視野に入れている場合は、事故を避けることはもちろん、修理の際も可能な限り丁寧な対応を心がけることが重要です。

最後に、オプション装備についてもリセールに影響します。意外かもしれませんが、オプションを過剰に付けた場合、そのコストがリセール価格に反映されないケースが多く見られます。とくにディーラーオプションよりも、メーカーオプションの方が価値を維持しやすい傾向があります。つまり、オプション選びも戦略的に行うことが求められます。

このように、リセールが悪くなる条件にはさまざまな要因がありますが、それらを事前に理解しておくことで、将来的な損失を最小限に抑えることができるはずです。

人気色で変わるリセールバリュー

人気色で変わるリセールバリュー

車のリセールバリューを左右する要素の一つに「ボディカラー」があります。見落とされがちなポイントではありますが、実際には色によって中古車市場での評価が大きく異なるのが現実です。特にヤリスクロスの場合、リセールの観点から見て選ぶべきカラーと避けた方が良いカラーがはっきりしています。

多くのユーザーから支持を集めているのが、プラチナホワイトパールマイカやブラックマイカなどのベーシックな色です。これらのカラーは年齢や性別を問わず幅広い層に受け入れられやすく、結果的に再販時にも需要が高まる傾向があります。加えて、こうした色は企業の社用車としても選ばれることがあるため、個人需要以外のニーズも存在します。

一方、グリーンやブルー、イエロー系などの個性的な色は、車好きな一部の層には魅力的に映るかもしれませんが、一般的な需要は限定的です。そのため、中古車市場では販売に時間がかかる可能性があり、査定価格も低くなる傾向にあります。また、ツートーンカラーや特別仕様色についても、好き嫌いが分かれるため、リセールに影響することがあります。

このように、リセールを意識するのであれば、なるべく多くの人に好まれる定番色を選ぶのが賢明です。特に新車購入時は、「自分の好み」と「将来の売却価値」のバランスを考えながら、ボディカラーを選ぶことが重要になります。見た目だけでなく経済的な価値にも直結するカラー選びは、実は車選びにおいて非常に戦略的な判断ポイントの一つです。

輸出仕様がリセールに強い理由

輸出仕様がリセールに強い理由

ヤリスクロスは国内だけでなく海外市場でも人気の高いコンパクトSUVであることから、「輸出仕様」に適した条件を満たす個体は特に高いリセールバリューを期待できます。ここで言う輸出仕様とは、海外のニーズに合致する仕様や装備、グレードを持った車のことを指します。特に右ハンドル地域やアジア、中東、アフリカ方面への輸出需要が高まっている現在、その影響は顕著です。

海外バイヤーが重視するポイントとして、まず「グレードの高さ」「4WD機能」「過度なカスタムがないこと」などが挙げられます。例えば、ZグレードやハイブリッドZは高級装備が整っている上に信頼性も高く、輸出先のマーケットでも非常に評価が高いです。さらに、4WDモデルは悪路や山間部の多い国で人気があり、通常よりも高く買い取られる可能性があります。

これを中古車市場に置き換えて考えると、輸出向けの条件に合ったヤリスクロスは、日本国内での査定時に「輸出枠」として高額査定が付きやすいという特徴があります。実際、買取業者によっては輸出業者と提携しており、国内流通を想定した価格以上の金額で買い取ってくれるケースも見受けられます。

ただし、すべての車両が輸出に向くわけではありません。年式が古すぎたり、修復歴があったりすると輸出先での検査に通らない可能性があり、かえって価値が下がることもあります。また、地域によっては排ガス規制や安全基準が異なるため、輸出できる条件を満たしていないと判断されることもあるのです。

このように、ヤリスクロスの中でも輸出向けに適している車は、国内よりも高く売れる可能性があり、リセールを重視する場合の選択肢として非常に魅力的です。売却を検討している方は、自分の車が輸出仕様に当てはまるかを専門業者に確認してみると良いでしょう。

ヤリスクロスのリセール予想と売却のコツ

POINT
  • 今後のリセールはどうなるか予想
  • 5年後のリセール価値はどうなるか
  • オプション装備はリセールに影響するか
  • 高く売れる時期と売却先の選び方

今後のリセールはどうなるか予想

ヤリスクロスのリセールバリューは、今後も比較的安定した推移をたどると予想されています。その理由の一つが、SUV市場の需要が依然として高い状態で推移していることです。特に日本国内ではコンパクトSUVの人気が定着しており、その中でもヤリスクロスは燃費性能、走行性能、サイズ感、価格帯のバランスが良いため、選ばれやすい車種として地位を確立しています。

今後の展開を考える際に鍵となるのが、「モデルチェンジ」と「環境規制」の2点です。2024年や2025年に実施された一部改良によって、ヤリスクロスは安全性能やデザイン面が強化されており、しばらくは現行モデルの需要が続くと考えられます。そのため、数年間は高いリセール率を維持する可能性が高いと言えるでしょう。

ただし、EV(電気自動車)の普及やハイブリッド車への規制強化が加速した場合は、ガソリン車のリセールに影響が出る可能性もあります。また、新たな競合モデルが市場に投入されれば、相対的にヤリスクロスの中古車価値が下がる可能性も否定できません。

現在の中古車市場では、3年落ちのモデルでも平均で70%以上の残価率を記録しています。このことから見ても、今のうちに購入して数年で売却するスタイルは有効な戦略です。特に「高年式」「低走行距離」「定番カラー」「上級グレード」といった条件を満たす車両は、数年後でも高値での売却が期待できるでしょう。

ただ単に現時点の相場を見て判断するのではなく、今後の需要変動や社会的な流れを見据えて車選び・売却時期を決めることが、損をしないためには重要です。おおむね今後3年〜5年程度は、ヤリスクロスのリセールバリューは高水準で維持される可能性が高いと見られています。

5年後のリセール価値はどうなるか

5年後のリセール価値はどうなるか

ヤリスクロスの5年後のリセール価値は、現時点のデータや市場動向から見る限り、比較的高い水準で安定すると予測されています。現在の中古車市場では、3年落ちのモデルで残価率が70〜80%台を維持しているものが多く、5年落ちになっても50%台から70%近くをキープしているケースも珍しくありません。これは、ヤリスクロスの車両としての完成度やブランド力、そしてコンパクトSUV市場の人気に支えられているといえるでしょう。

また、ガソリンモデルよりもハイブリッドモデルの方が燃費性能の高さから人気があり、税制面の優遇措置もあるため、長期的に見てもリセールの下落幅は緩やかになる傾向があります。ただし、ハイブリッド車はバッテリーの劣化リスクや交換コストなどを加味されるため、5年を超えるとややリセール率が落ちることもあります。したがって、年数だけでなく車両のコンディション管理も重要です。

一方で、近年の電動化の流れやモデルチェンジのタイミングは無視できません。今後、フルモデルチェンジが行われた場合や、電気自動車への転換が進んだ際には、ガソリン車や旧世代ハイブリッド車のリセールに影響が出る可能性もあります。こうした点を考慮すると、5年後のリセールを最大化するには、グレードや装備、走行距離などの条件に加え、次期モデルの動向にも目を向ける必要があります。

今後も中古車市場においてヤリスクロスの需要が続くことが予想されますが、リセール価値を意識するなら、乗り方や保管状態を丁寧に維持することが有効です。そして、5年を超えるタイミングが近づいたら、早めに査定を受けて相場の動きをチェックすることが、後悔のない売却につながるでしょう。

オプション装備はリセールに影響するか

オプション装備はリセールに影響するか

ヤリスクロスに限らず、車のリセールバリューにおいてオプション装備は一定の影響を持ちますが、「付ければ付けるほど高く売れる」というわけではありません。実際には、オプションの種類や需要の有無によって価値の上下が決まります。必要とされる装備が備わっている車はリセールに有利に働きますが、過剰なカスタムや個性的すぎる装備はマイナスに評価されることもあるため注意が必要です。

例えば、パノラミックビューモニターやブラインドスポットモニターといった安全支援系のオプションは、特に家族層や高年齢層に人気があり、中古車としても需要が高まります。また、ハンズフリーパワーバックドアのような利便性の高い装備も、日常の使い勝手が良くなるため、査定時にプラス材料となることが多いです。これらは新車購入時にメーカーオプションとしてしか付けられないことが多いため、後から取り付けができないという点も価値を高める要素となります。

一方で、社外品のナビゲーションやドライブレコーダーなどは、中古車として売却する際には純正品より評価が低くなる傾向があります。また、エアロパーツやアルミホイールなどのドレスアップ系装備は、好みに左右されやすく、査定ではプラス評価にならない場合もあります。

つまり、リセールを見据えてオプションを選ぶなら「普遍的にニーズがあるもの」「安全性や利便性に直結するもの」を意識するのがポイントです。見た目を優先するオプションよりも、使い勝手や安全性に影響する装備の方が、中古市場では高く評価されやすいことを覚えておきましょう。

高く売れる時期と売却先の選び方

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