ジムニーノマドは何人乗り？4人乗りの理由とサイズ比較！

ジムニーノマドの乗車定員について気になっている方も多いのではないでしょうか。「ジムニーノマド 何人乗り」と検索すると、多くの人が5人乗りではないことに疑問を抱いています。一般的なSUVと異なり、ジムニーノマドは4人乗り仕様となっており、その理由にはサイズや重量、排気量といった要素が関係しています。

本記事では、ジムニーノマドが軽自動車ではなく普通車である点をはじめ、ジムニーやジムニーシエラとのサイズや大きさの比較、重量の違い、排気量と走行性能の関係について詳しく解説します。また、最小回転半径を比較しながら取り回しのしやすさや、後部座席の広さと快適性にも触れていきます。

なぜ5人乗りではなく4人乗りなのか、ジムニーノマドの特性を踏まえた理由を明らかにしつつ、購入を検討する際のポイントも整理しました。ジムニーノマドを選ぶべきか迷っている方に向けて、分かりやすく解説していきます！

ジムニーノマドは何人乗り？4人乗りの理由とは

ジムニーノマドは軽自動車ではなく普通車

ジムニーノマドはスズキのジムニーシリーズに新たに加わった5ドアモデルですが、軽自動車ではなく普通車に分類されます。その理由は、車両のサイズや排気量が軽自動車の規格を超えているためです。

まず、日本の軽自動車規格について確認すると、「全長3.4m以下、全幅1.48m以下、全高2.0m以下、排気量660cc以下」と定められています。これに対し、ジムニーノマドの全長は3,890mm、全幅は1,645mm、排気量は1.5L（1,500cc）と、すべての数値が軽自動車の上限を超えています。そのため、軽自動車として登録することはできず、普通車に分類されます。

また、ジムニーシリーズには軽自動車の「ジムニー」と、排気量を1.5Lに拡大した普通車の「ジムニーシエラ」があります。ジムニーノマドはジムニーシエラをベースにホイールベースを延長し、5ドア化したモデルとなるため、軽自動車というよりは「ジムニーシエラのロング版」と考えると分かりやすいでしょう。

普通車であることのメリットもあります。例えば、軽自動車に比べてエンジンの排気量が大きいため、高速道路での安定性や長距離移動の快適性が向上します。さらに、室内スペースが広がり、後席の居住性や荷室容量が増えたことで実用性も向上しました。

ただし、普通車であることで維持費が軽自動車よりも高くなります。軽自動車は自動車税や車検費用が安く済みますが、ジムニーノマドは1.5Lクラスの普通車として課税されるため、税金や保険料などのランニングコストが増える点には注意が必要です。

このように、ジムニーノマドは軽自動車ではなく普通車であり、ジムニーの軽自動車モデルと比較すると維持費が高くなりますが、その分、走行性能や快適性においてメリットのあるモデルとなっています。

5人乗りではなく4人乗りなのはなぜ？

ジムニーノマドは5ドアモデルとして設計されていますが、乗車定員は5人ではなく4人に設定されています。普通車でありながら4人乗りとなった背景には、車両のサイズや設計上の制約が関係しています。

まず、ジムニーノマドの全幅は1,645mmで、これはジムニーシエラと同じ数値です。一般的な5人乗りの普通車は全幅1,700mm以上の車が多く、ジムニーノマドの幅では後席に3人が並んで座るには狭すぎます。そのため、スズキは後席を2人掛けとすることで、快適性を確保しました。

また、ジムニーノマドは悪路走破性を重視したクロスカントリーモデルであるため、車両重量を抑えることも重要です。5人乗り仕様にすると重量がさらに増加し、エンジンの負担が大きくなるだけでなく、燃費にも悪影響を及ぼす可能性があります。ジムニーシリーズはコンパクトなボディで軽快な走行性能を維持することが特徴であるため、重量増によるデメリットを避けるために4人乗り仕様が採用されたと考えられます。

さらに、安全性の観点からも4人乗りのほうが適しています。車両幅が限られている中で後席に3人を乗せると、シートベルトの配置や側面衝突時の安全性に問題が生じる可能性があります。スズキは「4人が快適に乗れるモデル」としてジムニーノマドを設計し、安全性を確保するために4人乗りとしたのでしょう。

このように、ジムニーノマドが5人乗りではなく4人乗りなのは、車両のサイズ、悪路走破性、重量バランス、安全性など、さまざまな要因が関係しています。単に「スペースがあるから5人乗れる」という話ではなく、ジムニーシリーズの特性を維持しつつ最適な設計が施されているのです。

ジムニーやシエラとサイズ・大きさを比較

ジムニーノマドはジムニーシリーズの中で最も大きなモデルですが、具体的にどの程度の違いがあるのか、ジムニーやジムニーシエラと比較しながら解説します。

まず、全長を比較すると、軽自動車のジムニーは3,395mm、ジムニーシエラは3,550mm、ジムニーノマドは3,890mmとなっています。ジムニーノマドはシエラよりもさらに340mm長く、軽自動車のジムニーと比べると500mm近くも長いことになります。この延長部分の大半はホイールベースの拡大に充てられており、後席の居住性や荷室の拡張に貢献しています。

次に全幅を見てみると、軽自動車のジムニーは1,475mm、ジムニーシエラとジムニーノマドは共に1,645mmとなっています。つまり、ジムニーノマドはジムニーシエラと同じ幅を持っており、軽自動車モデルよりも約170mm広い設計となっています。しかし、一般的な5人乗りSUVと比べると依然としてコンパクトなサイズであるため、取り回しの良さが維持されているのが特徴です。

ホイールベースの比較では、ジムニーとジムニーシエラは2,250mm、ジムニーノマドは2,590mmとなっています。つまり、ジムニーノマドはジムニーやジムニーシエラよりも340mmホイールベースが長くなっており、これが後席のスペース拡大に貢献しています。

このように、ジムニーノマドはジムニーシエラをベースにホイールベースを延長したモデルであり、サイズ感としては「コンパクトSUV」としての扱いやすさを維持しながら、後席の快適性を向上させた設計となっています。ジムニーシリーズの走破性能をそのままに、より実用的に進化したモデルといえるでしょう。

項目	ジムニーノマド	ジムニー（軽自動車）	ジムニーシエラ
全長	3,890mm	3,395mm	3,550mm
全幅	1,645mm	1,475mm	1,645mm
全高	1,730mm	1,725mm	1,730mm
ホイールベース	2,590mm	2,250mm	2,250mm
最小回転半径	5.7m	4.8m	4.9m
排気量	1,500cc	660cc	1,500cc
車両重量	約1,250kg	約1,030kg	約1,130kg
乗車定員	4人	4人	4人

重量はどれくらい違う？ジムニーやシエラとの比較

ジムニーノマド、ジムニー、ジムニーシエラの3モデルは見た目こそ似ていますが、車両重量には明確な違いがあります。これは車体サイズの違いや装備の増加が影響しており、それぞれのモデルの特性にも関わる重要な要素です。

まず、各モデルの車両重量を比較すると、ジムニーノマドは約1,250kg、ジムニーは約1,030kg、ジムニーシエラは約1,130kgとなっています。ジムニーノマドはシエラよりも約100kg、ジムニーよりも約220kg重い設計です。これは、ジムニーノマドが5ドア仕様となり、ホイールベースが340mm延長されたことや、補強材の追加などによりボディ剛性が強化されたことが主な要因です。

車両重量が増えることで、走行性能にも影響が出ます。例えば、ジムニーは軽自動車規格でコンパクトかつ軽量なため、機敏な動きが可能ですが、高速道路では安定性に欠ける場面があります。一方、ジムニーノマドは車体が大きく重いため、高速走行時の直進安定性は向上しますが、発進時や加速時のレスポンスが鈍くなる可能性があります。特にオフロード走行では、車両重量が増えることで路面への食いつきが強くなるメリットもありますが、深いぬかるみでは沈み込みやすくなるというデメリットも考えられます。

また、燃費面でも重量差は影響を及ぼします。ジムニーノマドの燃費はWLTCモードでMT車が14.9km/L、AT車が13.6km/Lと公表されていますが、ジムニー（軽）は16.2km/L、ジムニーシエラは15.0km/L（MT車）と、ややジムニーノマドの燃費が劣る傾向にあります。この点を考慮すると、街乗りや普段使いが多い人にとっては、軽いモデルのほうが経済的かもしれません。

このように、ジムニーノマドはジムニーやシエラと比較して車重が増えていますが、その分ボディ剛性の向上や居住空間の拡大といったメリットもあります。走行性能や用途に応じて、どのモデルが最適かを選ぶことが重要です。

モデル	車両重量	ホイールベース	燃費（WLTCモード）
ジムニーノマド	約1,250kg	2,590mm	MT：14.9km/L / AT：13.6km/L
ジムニー	約1,030kg	2,250mm	16.2km/L
ジムニーシエラ	約1,130kg	2,250mm	MT：15.0km/L

排気量の違いと走行性能への影響

ジムニーシリーズのモデルによって排気量は大きく異なります。

ジムニーは軽自動車のため660ccエンジンを搭載していますが、ジムニーシエラとジムニーノマドは共に1,500ccエンジンを採用しています。この排気量の違いが、走行性能にどのような影響を与えるのかを詳しく見ていきましょう。

まず、排気量が小さいジムニー（660cc）は、軽量なボディとのバランスが取れているため、街乗りでは十分な性能を発揮します。しかし、排気量が小さい分、トルクが少なく、高速道路での合流や坂道走行では力不足を感じる場面があります。また、エンジンを高回転まで回すことが多くなるため、長距離走行では燃費が悪化しやすい傾向にあります。

一方、ジムニーシエラとジムニーノマドに搭載されている1.5Lエンジン（102馬力・最大トルク130Nm）は、排気量が大きいためトルクに余裕があり、高速道路や山道でも安定した走行が可能です。特に、ジムニーノマドのような重量のある車両では、このエンジンのパワーが活かされる場面が多く、街乗りだけでなくアウトドアや長距離移動にも適しています。

ただし、ジムニーノマドはジムニーシエラよりも100kg以上重いため、同じエンジンを搭載していても動力性能には若干の差が出る可能性があります。例えば、発進時や加速時にはシエラよりもややもたつくことが考えられますし、燃費の面でも影響を受けるでしょう。加えて、エンジンの排気量が大きい分、自動車税や燃料費の負担が軽自動車よりも高くなる点にも注意が必要です。

総合的に見ると、ジムニー（660cc）はコンパクトな車体と組み合わせることで街乗りに適した性能を持ち、ジムニーシエラやジムニーノマド（1.5L）は、高速道路や長距離移動、オフロードでの安定性に優れたモデルとなります。特にジムニーノマドは5ドア仕様で積載性や後席の快適性を重視するユーザーにとって適した選択肢となるでしょう。

ジムニーノマドは何人乗り？後部座席の広さと快適性

後部座席の広さや快適性はどのくらい？

ジムニーノマドは5ドアモデルとして設計されており、後部座席の広さや快適性が従来の3ドアモデルよりも向上しています。では、具体的にどの程度の違いがあるのかを詳しく見ていきます。

まず、ジムニーノマドのホイールベースは2,590mmで、ジムニー（2,250mm）やジムニーシエラ（2,250mm）と比べると340mm長くなっています。この延長分の多くが後部座席のスペース拡大に使われているため、後席の居住性が向上しています。従来の3ドアモデルでは、後部座席への乗り降りがしにくく、狭さを感じることがありましたが、ジムニーノマドではリアドアが追加されたことで、乗り降りのしやすさが大幅に改善されています。

また、シートの作りも快適性を意識したものになっています。後席のヒップポイントが50mm後方に移動し、乗員間の距離も90mm拡大されています。その結果、足元のスペースが広がり、長距離移動時の快適性が向上しました。さらに、シートクッションの厚みが増したことで、座り心地が改善され、長時間のドライブでも疲れにくい仕様となっています。

ただし、5人乗りではなく4人乗り仕様であるため、後席に3人を乗せることはできません。これは、ジムニーシリーズの車幅が1,645mmと比較的コンパクトなため、後席に3人が並んで座るにはスペースが足りないことが理由です。その代わりに、2人掛け仕様とすることで、シートのサイズを確保し、快適性を高めています。

荷室スペースについても、ホイールベースの延長により従来の3ドアモデルよりも広がっています。これにより、キャンプやアウトドア用品の積載がしやすくなり、実用性が向上しています。ただし、リアシートを倒しても完全なフラットにはならないため、大きな荷物を積む際には工夫が必要です。

このように、ジムニーノマドの後部座席は従来のジムニーシリーズと比べて広く、乗降性や快適性が向上しています。長距離移動やファミリーユースにも適しており、実用性が大幅に向上した点が大きな特徴となっています。

最小回転半径の比較！取り回しのしやすさ

ジムニーノマド、ジムニー、ジムニーシエラは、いずれもコンパクトなクロスカントリーSUVですが、ホイールベースの違いによって最小回転半径には明確な差があります。この数値は、狭い道でのUターンや駐車時の切り返しのしやすさに直結するため、街乗りやオフロード走行を考える上で重要なポイントとなります。

まず、最小回転半径を比較すると、ジムニーノマドは5.7m、ジムニーは4.8m、ジムニーシエラは4.9mとなっています。ジムニーノマドはシエラよりも0.8m、ジムニーよりも0.9m大きくなっており、3車種の中で最も小回りが利きにくい設計です。この違いは、ジムニーノマドのホイールベースが340mm延長されたことが主な要因です。

取り回しのしやすさを考えると、最も小回りが利くのはジムニーです。軽自動車規格のため車幅が狭く、最小回転半径も小さいため、都市部の狭い道路や駐車場でもスムーズに動かせます。一方で、ジムニーノマドは全長が長いため、狭い場所でのUターンや縦列駐車では切り返しが必要になることが多くなります。

しかし、最小回転半径が大きいことにはデメリットだけでなくメリットもあります。例えば、ジムニーノマドはホイールベースが長いため、高速道路での直進安定性が向上し、長距離走行時の快適性が増します。また、悪路走行においてもホイールベースの長さは重要な要素であり、長めのホイールベースによって急な傾斜や悪路でも安定した走行が可能になります。

このように、最小回転半径の違いによって、それぞれのモデルに適した用途が異なります。ジムニーノマドは取り回しの面ではジムニーやシエラに劣るものの、長距離走行やオフロードでの安定性を重視する人には適したモデルといえるでしょう。

4人乗りのメリットとデメリットを解説

ジムニーノマドは5ドア仕様ながら、乗車定員が4人に設定されています。一般的なSUVでは5人乗りが主流ですが、なぜジムニーノマドは4人乗り仕様なのか、またそのメリットとデメリットについて解説します。

まず、4人乗りであることの最大のメリットは、後席の居住性の向上です。車幅1,645mmのジムニーノマドは、一般的な5人乗りSUVと比較するとコンパクトな設計です。もし後席を3人掛けにすると、中央の席が狭くなり、乗り心地が悪化します。そのため、あえて4人乗りとすることで、後席の一人あたりのスペースを広く確保し、快適性を向上させています。

また、4人乗りにすることで車両重量の増加を抑えることができます。5人乗りにすると、後席の設計変更や補強が必要となり、その分重量が増えて燃費や走行性能に影響を及ぼす可能性があります。ジムニーノマドはクロスカントリーSUVとして悪路走破性を重視しているため、できるだけ軽量に設計することが求められます。

安全性の面でも、4人乗りにはメリットがあります。車幅が限られている中で無理に5人乗りにすると、側面衝突時の安全性が低下する可能性があります。4人乗り仕様にすることで、シートベルトやエアバッグの配置を最適化し、安全性を確保できる設計になっています。

一方で、デメリットとしては、5人乗車ができないため、ファミリー層には向かない点が挙げられます。例えば、家族で車を利用する際、後席に3人座ることができないため、4人以上の家族では別の車種を選ぶ必要があります。また、長距離旅行やアウトドア用途で利用する場合でも、5人で乗車できるほうが利便性が高いと感じる人もいるでしょう。

さらに、4人乗り仕様の影響でリセールバリューが下がる可能性もあります。中古市場では一般的に5人乗りSUVのほうが需要が高く、4人乗りモデルは選択肢が限られるため、買取価格に影響する可能性があります。

このように、ジムニーノマドの4人乗り仕様には快適性や安全性の向上といったメリットがある一方で、ファミリー層にはやや不便な側面もあります。用途に応じて、この仕様が自分にとって適しているかを考えることが重要です。

今後5人乗りモデルが登場する可能性は？